国家資格 消防設備士甲種第4類

消防設備士甲種第4類って難しい?有資格者が合格法を解説します。

消防設備士の甲種第4類は消防設備士の中でも

最難関と言われています。

 

その理由を甲種第4類の内容と合格率とともに

有資格者の私が実践した合格への道筋を紹介します。

 

消防設備士とは

消防設備士とは消火器や不活性ガス消火設備などの

消火設備、火災報知機や発信機などの警報設備、

緩降機や救助袋など避難設備の点検・整備をしたり

設置工事を行うことが出来る国家資格です。

 

これらの設備は建物を建てる際に消防法により

設置基準が定められている為、

知識のある専門家がそれに則った設備を

設置しなければいけません。

 

消防設備士には甲種と乙種があり、

同じ4類でも乙種では消防設備の点検・整備のみができ、

甲種の所持で点検・整備に加え、工事を行うことが出来ます。

 

ぶっさー
甲種を持っていると乙種(点検・整備)+工事ができるって覚えよう!

 

先ほど簡単に「4類」と言いましたが

消防設備を類ごとで分けており

乙種は第1~7類甲種は第1~5類+特類があります。

 

4類には自動火災報知機やガス漏れ火災報知機など

需要がある消防設備が類されてる為、

消防設備士の中でも人気の類となっています。

 

それとは逆に特類を除き一番難易度が高く、

合格率も低水準となっています。

 

消防設備士甲種第4類の合格率

過去5年の合格率はこのようになっています。

2015年度 29.0%

2016年度 33.2%

2017年度 30.7%

2018年度 31.1%

2019年度 32.5%

若干、上昇傾向にありますが

他の類と比べると低いです。

 

危険物乙種第4類と同じくらいの合格率ですが

体感的な難易度は消防設備士甲種第4類が上です。

その理由を試験内容と合わせて紹介します。

 

消防設備士甲種第4類の過去の合格率と難易度を詳しく紹介した記事はこちら↓

消防設備士甲種第4類の過去の合格率と難易度、合格方法を紹介します

消防設備士とは消防法によって定められた 消防設備を ...

続きを見る

 

勉強のイラスト「テスト勉強・男の子」

 

消防設備士甲種第4類の試験内容と対策方法

消防設備士の試験内容は

筆記試験は3科目、

実技試験は製図の1科目です。

 

その試験内容と対策方法について紹介します。

 

消防設備士甲種第4類の試験内容

甲種の場合は筆記試験と実技試験があります。

筆記試験には

1、消防関係法令

2、電気に関する基礎知識

3、構造・機能及び工事又は整備の方法

の3科目があります。

 

実技試験には1科目で

4、鑑別等試験、製図試験

があります。

 

この実技試験が甲種第4類では厄介になります。

科目の内容を科目ごとに簡単に紹介します。

 

まずは筆記試験から

 

1、消防関係法令

消防法というものに基づいて問題が作成されていて

「消防法令上定められている~~~とは何でしょう」

のような出題形式が多いです。

 

消防法は事細かく制定されているので、

数字など細かいところまで暗記すると良いです。

 

2、電気に関する基礎知識

電気に関する基礎知識はその名の通りで

オームの法則などの基本的な問題が出題されます。

 

第二種電気工事士等の免状の所持で免除できる科目ですが

問題は簡単な為ここで点数を稼げますので

合格出来る確率を上げる為

この科目は免除しないことをお勧めします。

 

ぶっさー
私は免除しないで受けて合格しました。

 

3、構造・機能及び工事又は整備の方法

ここでは実際の消防設備の構造や機能、

設置基準や整備の方法が出題されます。

 

同じ設備でも1種2種があったり、1級2級があるので

しっかりと頭の中で区別して違いを覚えてください。

 

覚える「数字」がたくさんありますので

良く頭に詰め込んでください。

 

4、鑑別等試験、製図試験

先述しましたが、甲種第4類で一番難しい科目です。

私はこの科目が一番正答率が低かったです。

 

それくらい難易度が高く、厄介な科目です

鑑別等試験とは写真を見て名称を答えたり、

名称ではなく、用途を答える問題もあります。

 

製図試験は図に指示されたように記号などを用いて

作図していきます。

鑑別試験はまだ簡単ですが、

製図試験は設備の図記号や用途、設置基準を覚えて

正確に解答しなければいけません。

 

 

合格できる勉強方法と勉強時間、試験の点数

消防設備士甲種第4類の合格経験者である私が

実践した勉強法と費やした勉強時間を紹介します。

 

1発合格できる勉強方法

私はこの消防設備士甲種第4類を

2つのテキストで勉強しました

このテキストを5周ずつこなして

確実に合格を取りに行きました。

 

その結果の点数がこちら

 

1、法令    86% 

2、基礎知識  90% 

3、構造・機能 80%

4、実技試験  75%

 

1科目で40%以上、全体で60%以上で合格ですので

オーバーキルしてますね(笑)

 

ここまでは必要ありませんが

合格には相当勉強しなければいけません。

次の章で私が合格するために要した勉強時間を

お教えします。

 

消防設備士甲種第4類に一発合格した

効率の良い勉強方法を紹介しています。↓

消防設備士甲種第4類に一発合格した効率の良い勉強方法を紹介します

消防設備士には乙種と甲種があり、 乙種は点検、整備 ...

続きを見る

 

勉強時間

大体で申し訳ありませんが

3ヶ月間ほぼ毎日30分以上勉強していたので

100時間+休日、試験日前は多めに勉強していたので

130時間くらいです。

 

事前知識のない人が合格に必要な勉強時間は

130時間と言われています。

参考にしてみてください。

 

そんなに勉強したくないし、時間もないよ!

という方の為に勉強、合格して気づいた

消防設備士甲種第4類の要点だけを紹介します。

 

ここは押さえてほしい要点

試験に一発合格した私が科目毎に

ここは押さえるべきだという要点を紹介・解説します

 

1、消防関係法令

・消防本部、消防署、消防団の役割と関係性

・危険物設備に必要な警報設備

・常に現行の基準に適合させる必要がある消防用設備

 

2、電気に関する基礎知識

・オームの法則

・交流回路について

・蓄電池について

 

3、構造・機能及び工事又は整備の方法

・各感知器の種類と構造、原理

・設置基準

・各感知器の試験方法

 

4、鑑別等試験、製図試験

・図記号の名称と意味

・警戒区域に分ける

・配線の方法と配線の規則

以上が押さえておくべき要点です。

最低限この要点を覚え、さらに勉強を進めていくと

合格が近づくと思いますので頑張ってください。

 

製図試験の難しい理由と対策方法をまとめた記事がこちら↓

消防設備士甲種第4類で最難関の【製図】についてその難易度と対策を紹介

消防設備士の甲種試験では 乙種試験にはない【製図】 ...

続きを見る

 

まとめ

・消防設備士の4類は需要のある資格

 

・過去の合格率は30%強で若干難易度が高め

 

・試験は学科が3科目、実技が1科目

 

・勉強方法は2つのテキストを使用する

 

・勉強時間は130時間ほどで合格ライン

 

・科目ごとに押さえてほしい要点を上にまとめています

 

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